コロナ禍でお上からは移動制限、外出制限。
片や民では「自粛警察」という
中国の防犯カメラ網も顔負けの市中パトロールが勢いづいた。
パチンコ関係、宿泊関係、交通関係とまではいかないにせよ、
出版業も無防備なまま旅行ガイドなど出版すれば、
いつ槍玉に挙げられるかわからない。
無名企業は、それもまた名前が売れてありがたいという面もあるが、
「自粛警察」への対抗意識が燃え上がった。
よし、喧嘩を売ってやろう。
たった1人で、3密さけるなら、どこへ行こうが文句は言えまい
と、満を持して世に問うたのがこの本だった。
「お一人様」というタイトルにちなみ、
表紙、奥付、裏表紙には、函館の誇るお一人様を登場させた。
発行してから1年半経つが、いまだ炎上とは無縁である。
自粛警察も手を出せなかった、というよりは
無視された、というよりは
自粛警察にも世間様にも認知されなかった、というのが正しいと思う。
肝心の売上が不振なのが何よりの証拠。
ただコロナ禍でも、新作が出せたのは嬉しいことで
自粛警察がいなければ、作れていなかった本であるのは間違いない。
表紙に月光仮面、ペリー提督、赤い靴の少女
裏表紙には高田屋嘉兵衛
二宮金次郎のいる奥付。
誤字がありましたので、お詫びかたがた訂正いたします。
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