街角の娯楽の残り香

昭和の時代、パチンコというのは、ほんのささやかな、

日々の仕事帰りに、誰も気軽に楽しめるような国民的娯楽で、

パチンコ店にしても、「パチンコホール」と呼ぶあたりがふさわしい

小ぶりな店舗が多かったように思う。


パチンコはいわば「街角の娯楽」だった。


それがいつの間にか、パチンコ店は広い駐車場を備えた大規模になり、

立地も郊外のロードサイドが主流となっていったようだ。


函館一の繁華街だった十字街にも、

そんな「街角のパチンコホール」を思わせる遺構があったけれど、

いつの間にかコインパークに変わってしまった。


同じようなのは大門にもあったし(写真上)、

昭和47(1972)年の地図を見ていると、

松風町交差点角の赤帽子屋さんの両側が

パチンコ店となっているので、さらに仰天。


この両側も、かつてはパチンコ店だった

平成函館忘れない

短いようで長かった平成時代。その間の函館の出来事を振り返ります。新函館ライブラリの函館本とも連動しています